日本の伝統文化である書道は日本の教育課程で過ごした人は、小学校くらいからほぼ全員経験してきた科目だと思います。
書道といえば、書道を通して文字の書き方や美しい字を書くことに対する感性を磨き、集中力や忍耐力なども養われるため、多くの学校で教育の重要なツールとして位置付けられているものと思われます。
ところが、そんな書道教育が滋賀県では非常に独特で、常識を超越した教え方がなされているという情報が気になりました。
今回は「滋賀県の書道教育は独特?展覧会の特選作品画像が素敵!」と題して紹介します。
早速どうぞ♪
この記事でわかること
- 滋賀県の書道教育が独特で、お手本通りに書くことを教育しない理由を調査
- 滋賀県の書き初め展覧会特選作品の画像から他の都道府県の作品と比較
滋賀県の書道教育は独特?
滋賀県の書道教育(正確には書写教育というのでしょうか)がやたら独特だという情報がありました。
まずはこちらの「第61回滋賀県書き初め展覧会特選作品」をご覧ください。
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芸術性がすごい!
私的にもっとも驚いた作品は、1ページ目の一番右「よい子」と2ページ目にある「とら」の文字で、白の部分と黒の部分が逆で1ページ目は白でもない、私が小学生の時に学んできた書道では考えられないし特選作品に選ばれることがさらに素敵ですね。
調べてみると、滋賀県の書道協会ホームページにこのような記載がありました。
■育てよう子どもの書
毛筆で楽しく!
「児童画」があるように、子どもには子どもの書があります。
毛筆指導は楽しく学ぶ中で、墨や筆などの用具・用材に慣れ、その使い方を身につけさせ、自ら考え、工夫し、生き生きとした書を書くことを目指しています。これはこれからの教育として重視されている「アクティブ・ラーニング(課題解決学習)」の理念にも沿う方針です。滋賀県書道協会ホームページより
一見普通のことのように感じるのですが、「自ら考え、工夫し、生き生きとした書を書く」という部分を小学校の書道教育で実践されているのがすごいことだと思います。
「毛筆は自己表現に向いている」
京都新聞の取材に応じた滋賀県立膳所(ぜぜ)高書道班顧問の藤居教諭のコメントです。
毛筆は自己表現に向いているので、かすれても、にじんでも、紙からはみ出してもいい、とのことで、「児童が互いの作品の良いところを探し合う。自分のことを見つめ、他者を理解することは人間形成の一助になると考えています」とおっしゃっています。
そして、こちらが最高に素敵な言葉、
「書道を教えるのではなく、書道で教える」
書道や書道教育の深さや可能性が一気に広がる言葉だと感じます。
滋賀県の書き初め特選作品と他府県の作品を比較
こちらが令和4年度JA共済全国小・中学生書道コンクール全国大会で優秀作品に選ばれた書になります。
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全体の構成やトメハネがしっかりしていて、直感的にとても美しい字だと感じることができますが、明らかなのは滋賀県の小学生による書道とは全然違うということですね。
どちらの方が良いということは素人なのでわかりませんが、滋賀県の書道教育はこだわりと信念を持って、小学生に伝えているということはわかりました。
まとめ
今回は、「滋賀県の書道教育は独特?展覧会の特選作品画像が素敵!」と題して紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
これまで自分が考えていた小学生の書道教育とは全然違った独特なもので、その考え方の元を調査すると、滋賀県の小学生に対する想いが込められたとても素敵な書道教育方針だとわかりました。
「書道を教えるのではなく、書道で教える」
書道教育の概念を超える考え方で、書道だけでなく他の分野にも当てはめられるのではと感じました。
最後までご覧いただきありがとうございました。