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飛行機座席のペット同伴は可能になる?賛成、反対意見は?

飛行機ペット同伴

「飛行機の座席にペットを同伴できるようにしてほしい。」今年1月東京・羽田空港で起きた航空機衝突炎上事故で日本航空(JAL)の貨物室にペット2匹が取り残されたことをきっかけに、議論が巻き起こりました。ペットの同伴は海外では珍しくなく、国内でも2024年1月から本格導入した航空会社もあります。

今回は飛行機座席のペット同伴について、国内・海外の航空会社の対応や有名人の声、賛成点、反対点をまとめました。

今回は「飛行機座席のペット同伴は可能になる?賛成、反対意見は?」と題して紹介したいと思います。

では早速どうぞ。

国内航空会社によるペットの取り扱い

  • JAL: 出発時刻の120分前にチェックインカウンターで手続き。貨物室で管理。
  • ANA: 事前予約サービスにより利用可能。短頭犬種の預かりは中止。貨物室で管理。
  • スカイマーク: 搭乗30分前にカウンターで手続き。短吻種(たんふんしゅ)犬の預かりは中止。貨物室で管理。
  • スターフライヤー: 「FLY WITH PET!」サービス提供。小型犬と猫は持ち込み可。
  • ピーチ・ジェットスター: 搭乗不可。

スターフライヤーの「FLY WITH PET!」

スターフライヤー(STAR FLYER)は、国内で唯一のペット同伴搭乗サービスを提供している航空会社です。このサービスでは、貨物室へ預けることなく、機内でペットと並んで座って空の旅を楽しむことができます。座席は最後列の27列目の窓側にケージを固縛し、座席にはカバーをかけた上にケージを設置します。機内ではケージからペットを出すことはできませんが、貨物室と違い隣に座れるため、常に様子を確認することができます。
(注:国の指針ではペットは手荷物扱いのため、スターフライヤーでも緊急時にはペットの持ち出しは禁止となります。)

スターフライヤーの「FLY WITH PET!」サービスの概要は以下の通りです。

持込可能動物:指定のサイズのケージ(50cm x 40cm x 40cm程度)に入る小型の犬及び猫
対象便:羽田空港発(SFJ77便、SFJ89便)および北九州空港発(SFJ78便、SFJ90便)
料金:50,000円/匹

詳細や予約方法については、スターフライヤーの公式サイトで確認することができます。

スターフライヤー公式サイト

海外航空会社のペット同伴搭乗サービス

海外でペット同伴搭乗サービスを提供している航空会社には、以下のようなものがあります:

  • デルタ航空(Delta Air Lines): 小型ペットを客室内に持ち込むことが可能ですが、国際線では制限がある場合があります。
  • アメリカン航空(American Airlines): 客室内に小型ペットを持ち込むことができます。一部の国際線では制限があります。
  • ユナイテッド航空(United Airlines): 客室内に小型ペットを持ち込むことが可能ですが、一部の国際線では制限があります。
  • エア・カナダ(Air Canada): 客室内に小型ペットを持ち込むことができます。一部の国際線では制限があります。
  • ルフトハンザドイツ航空(Lufthansa): 客室内に小型ペットを持ち込むことができますが、一部の国際線では制限があります。

これらの航空会社では、ペットの種類、サイズ、重量、および旅行先の国の規制によって、搭乗条件が異なる場合があります。また、追加料金が発生することもあります。旅行前に各航空会社のウェブサイトで最新の情報を確認し、必要な手続きを行うことが重要です。

ペット搭乗に対する有名人のコメント

石田ゆり子さん: ペットを家族同然として扱い、ケージに入れての持ち込みを許可してほしいとのコメント。
笠井信輔さん: 始発便の最後列や数列をペット同乗の指定席にする提案。
梅宮アンナさん: 海外の良い部分を導入し、ペット同乗を検討してほしいとの意見。
倉田真由美さん: ペット同乗に反対。動物が苦手な人やアレルギーのある人の人権を尊重すべきとの意見。
メンタリストDaiGoさん: ペットを貨物室に預ける決まりを批判。ペットは家族同然で、同乗を認めるべきとの意見。

 

もしペットと一緒に搭乗ができても、国の指針ではペットは手荷物扱いのため、緊急時にはペットの持ち出しは禁止となります。

もし今回のような事故があった場合、横にいるペットを置いて避難することができるか疑問です。

わたしは犬や猫を飼ったことがなく、動物にあまり慣れていない為、個人的には笠井信輔さんの意見に賛成です。

皆さんはどう思われますか?

飛行機のペット同乗についての賛成点と反対点

賛成点

家族の一員としての扱い: 多くのペットオーナーは、ペットを家族同然と考えており、一緒に旅行することを望んでいます。

ペットの安全と安心: 貨物室ではなく客室内でペットを同伴することで、ペットの安全と飼い主の安心が確保されます。

国際基準の適用: 海外の多くの航空会社ではペットの客室同伴が許可されており、日本の航空業界も国際基準に沿うべきだという意見があります。

反対点

アレルギーと恐怖: 他の乗客がペットに対してアレルギーを持っていたり、恐怖を感じる可能性があります。

衛生と安全性の問題: ペットによる騒音や衛生問題が他の乗客の快適性を損なう恐れがあります。

運用上の複雑さ: ペット同伴のための特別な座席割り当てや料金体系の設定など、運用上の複雑さが増加します。

 

また、過去にはペットが飛行機の旅行中に死亡する事故が報告されています。

主な原因として以下のようなものが挙げられます。

温度管理の問題: 貨物室の温度が適切に管理されていない場合、特に高温または低温の環境下でペットが過熱したり凍結したりすることがあります。

酸素不足: 貨物室の酸素レベルが不十分な場合、ペットは窒息する可能性があります。

ストレス: 飛行機の旅はペットにとって非常にストレスフルな体験であり、特に心臓疾患や呼吸器系の問題を持つペットにとっては致命的な場合があります。

短頭種の呼吸問題: ブルドッグやパグなどの短頭種の犬は、呼吸器系の問題を抱えていることが多く、飛行中の圧力変化や温度変化により呼吸困難を引き起こすことがあります。

不適切な取り扱い: 貨物室へのペットの取り扱いが不適切な場合、怪我や死亡につながることがあります。

これらの事故は、ペットを飛行機に乗せる際のリスクを示しており、ペットオーナーは旅行前に獣医師と相談し、ペットの健康状態や旅行の安全性について十分に検討する必要があります。また、航空会社はペットの安全と福祉を確保するために、適切な対策とガイドラインを設けることが重要です。

航空会社の今後の方針についての提案

ペット同伴のための特別なポリシーの導入
航空会社は、ペット同伴のための明確なポリシーを設定する必要があります。これには、ペットのサイズ、種類、必要なワクチン接種、健康証明書などの条件を含めるべきです。

特定便や座席の指定
ペット同伴を許可する特定の便や座席を指定し、ペットが苦手な乗客との間に適切な距離を保つことが重要です。例えば、ペット同伴可能な座席を機内の特定のエリアに限定するなどの措置が考えられます。

追加料金と予約システム
ペット同伴のための追加料金を設定し、事前予約システムを通じて管理することで、運用上の問題を最小限に抑えることができます。

アレルギー対策と衛生管理
ペット同伴が許可される場合、アレルギー対策や衛生管理に特に注意を払う必要があります。例えば、フライト後の清掃を徹底する、アレルギー対策として特定のフィルターを使用するなどの措置が考えられます。

教育と啓発
ペットオーナーに対して、飛行機内でのペットの振る舞いに関する教育や啓発活動を行うことも重要です。これにより、他の乗客への配慮とペットの安全を確保することができます。

まとめ

飛行機でのペット同乗には賛否両論ありますが、適切なポリシーと管理のもとで、ペットとそのオーナーにとっても、他の乗客にとっても快適な旅行体験を提供することが可能になると思います。

JALは今回の事故を受けて、社内でペットの客室内への持ち込みを含めた取り扱いについて関係者間で議論を始めているということです。導入前提ではなくフラットな状態で今後の方向性について検討していくとのことです。

わたしたちは、あくまでも人命最優先ということを頭に置いた上で、ペット同乗について語らなければならないと思います。

航空会社は、国際基準に沿った柔軟な対応と、乗客のニーズに応えるための継続的な努力が求められます。

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

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