上級国民は苗字でわかる？公家・貴族・華族の名前を調査

かつて「上級国民」という言葉が話題になった時期がありました。

東京で起きた悲しい事故が発端となり、流行語大賞にもノミネートされるほどで、「上級国民」という言葉が一般的に使われるようになりましたが、果たして上級国民とはどのような定義なのでしょうか。

かつて日本では、公家、貴族、あるいは華族と呼ばれた特別な身分の人たちがいましたが、その人たちと上級国民とのつながりはあるのでしょうか。

また、公家、貴族、あるいは華族と呼ばれた特別な身分の人たちの苗字はどのような名前があったのかを調べてみました。

今回は「上級国民は苗字でわかる？公家・貴族・華族の名前を調査」と題して紹介します。

早速どうぞ♪

この記事でわかること

上級国民の定義
かつての特権階級である華族の分類
華族制度のころの苗字

Contents

上級国民の定義は？
華族の分類
堂上華族の苗字
まとめ

上級国民の定義は？

結論でいうと、上級国民の明確な定義はありません。

比較的最近生まれた言葉でネットスラング的な要素が含まれており、一部の富裕層や権力者が、特権的な扱いを受け、一般人よりも優遇されているという社会現象を指しています。

例えば政治家や大企業の経営者、芸能人やスポーツ選手などが、法律や社会規範に縛られることなく、権力や影響力を背景に自由に行動したり、特別な待遇を受けたりすることがある場合、上級国民として呼ばれることがあります。

総じて、ネガティブなイメージで上級国民と呼ばれることの方が多いと思われます。

以上から、かつての貴族とは直接的には全く関係ありません。

華族の分類

かつての日本には、華族と呼ばれる特権階級の人たちが存在していました。

家族は大きく下の二つに分類されていました。

堂上華族（どうじょうかぞく）（元公家）
大名華族（元大名）

華族制度は明治時代につくられた身分制度の一つで、一般国民とは異なる上級国民のような存在でした。

堂上華族は平安時代から続く貴族の家柄つまり公家に由来する華族なのであまり一般的ではない珍しい苗字も多く、もしあなたの苗字がこれらの苗字と一致すれば元上級国民だった可能性がありますね。

堂上華族の苗字

堂上華族には６つの階級がありました。

摂家
清華家
大臣家
羽林家
名家
半家

基本的には高い役職に就くためには高い階級が必要だったため、当時は上級国民と呼ばれても不思議ではないように思います。

次にそれぞれの階級ごとの苗字を調査しました。

もしあなたの苗字が一致していれば、元上級国民だったかもしれませんね。

摂家

「近衛（このえ）」「一条」「九条」「鷹司（たかつかさ）」「二条」

清華家

「三条（転法輪家）」「西園寺」「徳大寺」「久我」「花山院」「大炊御門（おおいのみかど）」「菊亭（今出川家）」「広幡」「醍醐」

摂家と清華家は漫画に出てきそうな苗字が多いですね。

大臣家

「正親町三条家（おおぎまちさんじょう）」「三条西家」「嵯峨」「中院（なかのいん）」

羽林家

「飛鳥井」「姉小路」「阿野」「油小路」「綾小路」「石山」「今城」「入江」「岩倉」「石野」「植松」「梅園」「梅渓」「裏辻」「正親町」「大原」「大宮」「小倉」「押小路」「愛宕」「風早」「河鰭」「櫛笥」「久世」「桜井」「滋野井」「四条」「七条」「清水谷」「持明院」「園」「園池」「高丘」「高倉/藪」「高野」「高松」「千種」「中園」「中山」「難波」「西大路」「西四辻」「庭田」「野宮」「橋本」「八条」「花園」「東久世」「東園」「樋口」「藤谷」「堀河」「町尻」「松木」「水無瀬」「壬生/葉川」「武者小路」「室町/四辻」「山科」「山井」「山本」「冷泉」「六条」「六角」「鷲尾」

これだけあると身近な人の苗字がありそうですね。

ちなみに由緒ある家系かどうかは家紋を調べると良いそうですよ。